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『風と共に去りぬ』(かぜとともにさりぬ、原題"Gone With the Wind")とはマーガレット・ミッチェルの時代長編小説である。題名は南北戦争という「風と共に」、当時絶頂にあったアメリカ南部の貴族的文化社会が消え「去った」ことを意味する。 概説 南北戦争下のジョージア州アトランタ市を背景にアイルランド系移民の父とアメリカ南部の名家出身の母を持つ気性の激しい南部の女、スカーレット・オハラの半生を、彼女を取り巻く人々ともども壮大に描いた作品である。10年近い歳月を費やして執筆され1936年6月30日に出版、翌年ピューリッツァー賞を受賞した。 当時の大ベストセラーとなったが、ミッチェルは本作1作を書いたのみで他に著述はしなかった。これにはミッチェル自身が病弱ゆえ本作の執筆と完成だけでも膨大な年月を要したためこれ以降創作意欲を喪失してしまったことに起因。 1939年に公開された同名の映画化作品は当時としては画期的な長編カラー映画であったことも手伝って世界的なヒット作となり、アカデミー賞を多数受賞した。 舞台は奴隷制が残る1860年代のアメリカ南部・ジョージア州。南北戦争の頃である。 外国為替 で一代で成功した農園主の娘、スカーレット・オハラは自分と同じ上流階級の長身の美青年、アシュレー・ウィルクスに恋をしていた。だがアシュレーは、従姉妹であるメラニーと婚約していた。「12本の樫木屋敷」でのバーベキューパーティーで、2人の結婚を知って愕然としたスカーレットは癇癪をおこしてアシュレの屋敷の家具のつぼを投げつけて壊す。これを見ていたレット・バトラーは彼女の躍動的な精神に恋をしてしまう。スカーレットは軽蔑する友人たちの陰口を聞き、メラニーへのあてつけのために彼女の兄(チャールズ・ハミルトン)に求婚をするように仕向けた。チャールズはそんなことは知らず、南北戦争の開戦のニューズに沸き立つ中でスカーレットに求婚し彼女はそれを受け入れてしまう。すぐに彼女は後悔するが、結局結婚してしまう。しかしチャールズは結婚後まもなく戦場に赴き、病死。スカーレットは17歳にしてチャールズとの間にできた長男・ウェードを出産して、未亡人となる。 ウェードを連れてアトランタに赴き、ピティパット・ハミルトンとメラニーとの新生活を始めるスカーレット。その目の前にかつて無頼な行為で社交界から締め出されたレットが、封鎖破りの英雄として彼女が未亡人になったことを聞いて現れる。スカーレットに、自分と似たものを感じるレットはスカーレットがかぶる淑女の仮面を取り去り、彼女本来の姿を露にしようとする。またスカーレットも、喪服姿でFX に参加するなどして周囲の評判を落とす。 そんな中、南軍は北軍に対して苦戦を強いられ、ついにアトランタの陥落も目前となった。出産を目前に控えたメラニーをくりっく365 して脱出の機会をスカーレットは失う。しかし、アシュレーの言葉どおりにメラニーの出産を助ける。しかし、衰弱した産後まもないメラニーとその赤ん坊やウェードをかかえて進撃する北軍の砲声の中で、ついに彼女は途方にくれた。そこで、大嫌いなレットに彼女は助けを求める。タラへの帰還を望む彼女を、炎上するアトランタからやせ馬の馬車でレットは脱出させる。この時に、レットは撤退する少年兵の気丈な姿に感動する。危険地帯を通り抜けた後、レットは軍隊に入るからこの先は一人で帰るようにスカーレットに告げる。冗談だと笑うスカーレットに情熱的なキスを残して、レットは南軍のまもる前線へと行く。 置き去りにされて怒り心頭に発したスカーレットだが、ようやく故郷・タラへと到着した。しかし北軍の駐屯で荒廃し、頼りにしていた母・エレンも腸チフスで病死していた。一夜にしてオハラ家の主となった彼女の意識は、飢えを凌ぐことと故郷を守ることだけに集中する。スカーレットは税金の金の工面に窮して、妹の恋人、フランク・ケネディを奪って第2の結婚をした。やがて、フランクの商才のなさから自ら商売を始める。この頃、女性が主体的に経営を行うなど男を差し置く事はタブーに近かったことや北軍の移住者と友人になったりして周囲の評判はさらに下降し、メラニーを始めとするウィルクス家の人々とレットを除き彼女の周囲から古い友人は続々と離れていく。また彼女の不用心な行動は黒人から襲われるという事件を引き起こし、制裁を加えようとしたフランクは銃弾に倒れてしまう。 スカーレットは、レットと第3の結婚をする。レットは以前からCFD を愛していたが、彼女の彼女への愛情を抱く者への無慈悲な性格を知るレットはそのことをひた隠しにする。また彼女自身も次第にレットを愛するようになっていったにも関わらず、相変わらずアシュレーを想い続けていると信じ込んでいたためそれを自覚しない。ある時酔ったレットがスカーレットを強引にベッドにつれてゆき、スカーレットは初めて肉体的な喜びを知る。しかし、レットは自らその行為を恥じる。一方レットの情熱的な訪れを待つスカーレットは、訪れる事のないレットに対して自分が単になぶりものにされたと思い2人の気持ちはその日からさらにすれ違う。やがて、その仲は日増しに険悪になっていく。そして、レットがボニーに全ての愛情を注いだがレットがプレゼントしたポニーの「バトラーさん」から落馬して、スカーレットの目の前で事故死してしまった。ボニーの死で2人の最後の絆が断たれてしまい、レットは家によりつかなくなる。 娘を失ったショックから抜けきらないうちに、スカーレットに最後まで友愛を示し続けたメラニーまでが流産により命を落とす。アシュレーを奪った恋敵として憎んでいたはずのメラニーを、日経225 は実は心から愛し頼りにしていたことに初めて気づく。また、死の床のメラニーに指摘されて初めて自分が愛しているのはアシュレーではなくレットだということを自覚する。スカーレットは彼女の悪夢の中で何かを探していた自分の「その何」かがようやく見つかった思いで急いで帰宅し、レットに愛を打ち明ければレットとの関係がすぐ回復すると思うが、レットはすでにスカーレットを追うことに疲れきっていた。これまで隠してきた心の内の変遷と結論としてもうスカーレットを愛してはいないことを説明し、レットは故郷に帰ってしまう。自分を支え続けてくれたレットとメラニーを同時に失い、ついに孤独となったスカーレットだが彼女はやがて明日に希望を託し、絶望の中から一歩踏み出す。